軟派黙示録ムササビ

ナンパの闇と真実

№0088 誤認ガンシカ

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ある日のナンパ。

 

ガンシカされ、そそくさとその場を立ち去ろうとしたとき、ふっと女性がこちらを振り向いた。


女性はすぐにそのまま歩いていってしまったので特にその後の展開はなかったのだが、俺の中で何かが引っかかった。

 


・・・何だ今のは?・・・


・・・ガンシカじゃなくて、単に俺の声かけに反応するのが遅れていただけだったのか・・・


・・・ん、待てよ・・・

 


→音楽を聴いているor考え事をしているため、俺のことを認識できていない


→俺のことを認識はしているが、何が起きているか事態が飲み込めていない


→どういうリアクションをとろうか必死に考えていて固まっている

 


こういった女性側の状況を、もしかしてこれまでもガンシカと誤認して、切り捨ててしまっていたんではなかろうか?

 


その仮説のもと、それから少しだけ声かけを粘るようにした。


するとガンシカだと思っていた女性から反応をもらえることが少なからずあった。


どうやら、仮説は間違っていなかったようだ。

 


ナンパというのは突き詰めて言うと、いかに女性のグダを崩すかというゲームである。


そのためには、目の前の女性がどんなグダを抱いているのかをしっかり観察しなければならない。


それなのに、俺はいかに相手を見ていなかったか。


今回の気付きはそのことを痛感させられた。

 

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