軟派黙示録ムササビ

ナンパの闇と真実

№0108 異次元のプロセス

俺たちのナンパコミュニティにYさんという人がいる。


※Yはイニシャルであり、ナンパクラスタの有名人“Y”氏とは別人


Yさんはナンパ歴2年弱だが、始めた当初から結果を出し続けていた。今では俺たちのナンパコミュニティ内の凄腕の1人である。


ナンパの実力もさることながら、自身の経験から導き出したナンパのセオリーを言語化・論理化する力が卓越している。


俺たちのナンパコミュニティの会員制サイトにて独自のセオリーを展開し、仲間たちから多くの賞賛を得ている。


ナンパクラスタでは全く無名の存在だが、Yさんがナンパブログなりツイッターを始めれば人気を博することは間違いないだろう。

 


さて、そのYさんと9月某日に渋谷で合流後に軽く飲みながら食事をすることになった。

 

 


Yさんは俺のブログも読んでいてくれているので、俺の近況については把握してくれていたのだが、あまり良くない方向に進んでいるのを危惧していた。


それは俺としては心外であった。俺は恋愛工学に出会い、アポれるようになり、成長を実感していたのだから。


だが、Yさんからすると、俺がACSモデルに固執しすぎるあまり、全体に視野が行き渡ってないとのことだった。

 


Yさんが言うには、

 

 

 

 


「ゲットは何かを積み上げて到達するものではない」

 

 

 

 


「Aフェーズで食い付きをどれくらい上げられたからOKとか、Cフェーズでどれくらい和めたからOKとか、ゲットはそういった類のものではない」

 

 

 

 


とのこと。

 


その意味を咀嚼するのに時間がかかっていた俺に対して、Yさんはさらに恐るべきことを口にする。

 

 

 

 


「むしろ、食い付きをあげすぎるとゲットに支障をきたす」

 

 

 

 


「モテることは必ずしもゲットにつながらない」

 

 

 

 


この人は何を言ってるんだ・・・意味が分からない・・・

 

 

 

 

俺の脳内では反発混じりのクエスチョンが飛び交う。

 

 

 

 


いやいや、女性からの食いつきをあげたらゲットなんて余裕でしょうが!

 

 

 

 


俺たちはゲットするためにモテる男を目指してるんでしょうが!

 

 

 

 

 


理解できずにきょとんとしている俺に、


Yさんは1つ1つ何故そうなのかを丁寧に説明してくれた。

 


その内容はYさん自身の経験に基づいたもので、俺としては自分の中で整理が追い付いてないため釈然としないながらも、理屈として十分に納得せざる得ないものだった。

 


しかし、当然1つの疑問が残る。


食いつきをあげる→ゲット、モテる→ゲットでないとするならば、どうやってゲットに導くのか?

 

 


Yさんが示してくれたゲット(即)に至るプロセスは想像を絶するものだった。

 



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その後、Yさんは街へ消えていった。

 


俺はあまりの衝撃で茫然自失となり、そのまま帰宅した。

 


この日のYさんの話は他にもいろいろと示唆に富んでいた。


それらを消化するのに俺のレベルでは非常に時間がかかってしまったが、俺に大きな変化を与えていくことになるのである。

 

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