軟派黙示録ムササビ

ナンパの闇と真実

№112 ラストバトル

 

 

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Camcan子を失い、その後のストでも別のアポでも結果が出ず、俺は自信を喪失していた。

 

 

そんな状態の中、ゼネ子との3回戦目アポを迎えた。

 

 

 


【今回のお相手:ゼネ子(3回戦目)】

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レベル:スト7強
年齢 :24歳
職業 :ゼネコンOL(現場にも出る)
雰囲気:顔立ちはハッキリしているが、ややロリ系
性格 :体育会系がベース、サバサバ、自分をしっかり持っている

 

 

 

最悪のコンディションに加え、無策で臨んだアポは、もはや試合の体を成さなかった。

強者が弱者を一方的に打ちのめす、いわば、公開処刑といえた。

 

 

 

 

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ゼネ子から繰り出される言動は、俺を「友達」として位置づけていくものだった。

それに対して俺は抵抗らしい抵抗を示すことができず、ただ受け止めるだけで精一杯だった。

 

 

 

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この日俺は一切ギラつくことをしなかった。

既に半ば以上まで組み上がってしまった「友達関係」の空気を壊す勇気がなかったのである。

 


そして・・・、

 

 

 

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彼女は去っていった。

 

 

俺はその後姿を見送りながら、ゼネ子との今後のことを考えていた。

 

恐らく、彼女とはこれから男女の関係に進展させるのは難しいだろう。

すなわち、俺はCamcan子に続き、ゼネ子まで失ってしまったのだ。

 

 

 

 

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休日のこの日、何人のナンパ師が即を決めたことだろうか。

一方で俺は即るどころか、何回アポってもゲットできずにいる・・・。

 



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俺は久々にストを忘れて友人たちと街で遊ぶ日々を過ごした。

 

 

 

これでいいんだ・・・

俺にはナンパするスペックも才能もない・・・。

俺には向いてない世界だったんだ・・・

 

 

 

 

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そんな日々の中・・・

 

 

街中でろくでもない男に寄り添って歩くスト高の女性を見た瞬間に・・・

 

ふと、心の中で沸き起こるものがあった・・・

 

 

 

 

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この怒りはろくでもない男に対するものなのか?

 

 

いや・・・そうじゃない。

 

 

 

 

ろくでもない男にひっかかる女性に対してなのか?

 

 

いや・・・そうじゃない。

 

 

 

 

自分自身に対する怒り・・・?

 

 

いや・・・・

 

 

 

 

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俺は誓ったはずだ。

 

 

必ずスト高女性をゲットするはずと・・・

 

 

なのに、何で諦めようとしてる・・・

 

 

 

 

 

そして、俺は再びストの世界に降り立つこととなる。

 

 

 

 

第二部「恋愛工学」編 完

 

 

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