軟派黙示録ムササビ

ナンパの闇と真実

#0143 地蔵克服への道

ストリートナンパをするにあたって最大の壁は地蔵である。
 
俺はある本を読んでストナンを決意したが、そこから2年超は街に出ても地蔵を脱することができず、声かけする勇気を持てないままただ街を徘徊するような状況が続いた。
 
似たような経験は誰もがしているだろう。
 
 
地蔵をもたらすのは恐怖によるストレスだ。
 
道端で見知らぬ女性に声をかけるという行為には様々な種類の恐怖が襲ってくるのだ。
 
 
☆周囲の視線に対する恐怖・・・
 
☆自分が否定されてしまう可能性に対する恐怖・・・
 
☆声をかけた相手から傷つけられてしまう可能性に対する恐怖・・・
 
 
これらの恐怖の大きさは実際にストリートナンパする前が最大であるが、実際に声かけを体験することで徐々に軽減してく。
 
さらにナンパを始めたばかりの頃は未知なる経験の高揚感もあって、合流すれば問題なく声かけできる状況となる。
 
 
しかし、本当に大変なのはその後だ。
 
最初の高揚感も薄れ結果が出ない時期が続いたりすると、再び地蔵の壁が立ちはだかる。
 
俺もそれに苦しみ、いろいろな試みをやった。
 
あるときは自分の中にルールを設けてみたり、またあるときはポジティブシンキングや「思考は現実化する」の類の本を読んで自分のマインドセットを変えようとしたり、そしてまたあるときは呼吸法をあれこれ試してみたりなど。
 
それらの方法の中には一時的には効果が出たこともあったが、根本的解決には至らなかった。
 
 
結局、恐怖から逃げていては地蔵を克服することはできないのだ。
 
むしろ、恐怖から逃げようとする思考それ自体が恐怖を倍増させる要因になりかねない。
 
恐怖という靄を正面からくぐり抜けて声かけという行為自体に集中することこそが唯一の道である。
 
声かけという行為自体に集中することとは課題を持って取り組むこと自分の状態および相手の状態を観察することだ。
 
課題を持つには声かけ後の振り返りが欠かせない。
 
 
・・・なんだか偉そうに語ってしまったが、以上がここ数ヶ月ほぼ地蔵しなくなった俺が考える地蔵克服への道だ。
 
今回のエントリを書いてて思ったのが、別に意識したわけではないが、ビジネス書や自己啓発書でブームとなった「嫌われる勇気」の思考法に近いかもしれない。
 
また考えがまとまってくれば、もう少し具体化・詳細化していきたい。