軟派黙示録ムササビ

ナンパの闇と真実

№0061 大スランプ3 ~ハロウィン初参戦

「即」講習で学んだメソッドを中途半端に活かそうとした結果、まるで番ゲ・連れ出しができなくなった。ガンシカだったり、罵倒されるなど反応が悪くなっていった。

さらに深刻だったのはメンタル面だ。プライベートでのゴタゴタもあったがそれだけなく、モチベーションが下がっていった。

今となっては当時の状況を次のように分析している。

タゲの反応が悪くなっていった→タゲの反応を全く見ることなく機械的に声をかけすぎていたため

モチベーションが下がっていった→即狙いの機械的な声かけにナンパ当初の目的を見失っていたため


さて、そんな状況の中、プライベートのゴタゴタがあり、スト自体全く出れなくなっていた。

ゴタゴタも終わり、いよいよナンパ再開しようというときに、ナンパ仲間からハロウィンに誘われた。

日本におけるハロウィンといえば、ここ数年でポジションが急激に上がり、クリスマスに次ぐ一大イベントとなっている。

30半ばにして初参戦である。取り急ぎだったため、俺がやったコスプレは仲間にマントを借りて、手持ちのかつらと100均で買ったマスクというオペラ座の怪人もどきだ。

前日には以前ナンパで知り合った女子友達らとカラオケでコスプレして盛り上がった。

そして、いよいよ当日。

明らかに調子を落としていた中で、間を空けすぎていたことにより、俺は完全に地蔵化していた。自分からあまり声をかけることができず、仲間からチキン扱いされてしまった。
「こんなに簡単にLINE交換できるチャンスなんてない。適当でもいいから声をかけろ」と仲間に叱咤されたが、どうにも積極的に動けない。

今から考えると、このとき俺が消極的になっていたのは、ブランクによる地蔵化していたことだけが原因ではないと分析している。

というのは、、、

一緒に写真を撮って、その後LINE交換を打診すればほぼ100%成功する。

このプロセスに俺は疑問を感じていたんだと思う。

ナンパ仲間の方はいいと思う。彼は嫁探しのためにナンパをやっている。プロセスには全くこだわりを持っていない。

しかし、俺の内なる目的としては「自己実現のためにナンパが上手くなりたい」というのがあった。その目的を無視する形で、ドサクサに紛れて作業的に番ゲするということに不毛さを感じていたのだ。俺は、自分の力で番ゲなり連れ出しをしたかったのだ。

もっとも、そのときの俺は深く自分を見つめていなかったので気付かなかった。徒労感ばかりが残っていた。


ところで、ナンパ抜きに考えれば、初参戦したハロウィン自体は楽しいイベントだと思った。来年度はもっとコスプレ具合を進化させて臨みたい。