軟派黙示録ムササビ

ナンパの闇と真実

№0086 ムササビ、ナンパはじめるってよ

映画「桐島、部活やめるってよ」を見た。

 

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(以下、ネタバレが少しあるので注意、、、)

 


学校内のイケてる組、イケてない組の構造、いわゆるスクールカーストが生々しく描かれているのが印象的だった。

 


学生時代、当然イケてない組に属していた俺は、久々にあの頃の息詰まるような感覚を思い出し、心がざわついた。

 


特にリアリティを感じたのはイケてる女子4人組。

 

 

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飯田梨紗(山本美月


スクールカーストの頂点に立つ存在。自分の美貌に絶対的に自信を持ち、本能の赴くままに感情を表現し、グループ内でも自然と女王のように振る舞う。

 

 

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野崎沙奈(松岡茉優


スクールカーストの序列を強烈に意識し、梨紗と仲がいいことや彼氏が宏樹であることにステータスを感じている。カーストの最下層者達をあざ笑い、仲間であるかすみや実果のこともどこか見下している。

 


ONE PIECEで言うならば、天竜人のような梨紗や沙奈の振る舞いが時折透けて見えて、元スクールカーストの最下層者としてはビクビクしてしまった。

 

 

 

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宮部実果(清水くるみ)


本当は梨紗や沙奈のことを嫌いなのに、逆らうことができずにグループ内に我慢して加わっている。実は強いコンプレックスを抱えている。

 

 

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東原かすみ(橋本愛

 

俺が一番あの頃のことを強烈に思い出させたのが彼女の存在。


彼女は恐らく学業・スポーツどちらも優秀。

女子グループ内では実果と最も仲が良いが、他の2人とも適度な距離感を保ち、グループ内でもバランサーとして位置している。


彼女はスクールカーストの最下層の人間を見下そうとはしない。


映画部のイケてない組の表主人公・前田涼也(神木隆之介)とも普通に接する。


そんな彼女と涼也はよく目が合うし、映画館で偶然会ったりするうちに自分に気があるのではと思うようになる。


実際、俺も途中までそうなんだろうなと思っていたら、、、

 


実は彼女は涼也のことを何とも思ってはいなかった。


みんなには内緒でチャラ男風の寺島竜汰と付き合っていたのだ!!

 


こういう勘違いさせる女子っていたよな( = =)

 


学生時代、イケてない組に属していた人間であれば、誰でも似たような経験があるのではないか。


俺はあったw

 


涼也はかすみと竜汰が逢引しているところを見てしまう。


涼也からすると、かすみから裏切られた思い。


涼也が勝手に勘違いしただけなので、かすみを恨むのは全くのお門違いなのだが、スクールカーストの構造があるからこそ、違和感なく共感できてしまう感情なのだ。

 

映画のラスト近くでは、涼也ら映画部のイケてない軍団がゾンビメイクでかすみらイケてる軍団に襲いかかる。

 

あれは涼也の怨念が爆発した瞬間である。

 

スクールカーストが一時的に崩壊したことによってカタルシスがもたらされる。

 


さて、映画の話はここまでにしとくが、、、


俺も中学時代、梨紗・沙奈・実果・かすみのようなイケてる女子グループに相手にされず、彼女たちに怨念のような思いを抱いていた。


社会人になってしまえば、スクールカーストのような構造はなくなる。


何年か前に中学の同窓会に参加した際には、当時のイケてる女子らとも普通に会話した。

 

今じゃ彼女たちのほとんどがいい母親になっていた。


すごく気さくだったし、俺のバンドのライブにも来てくれた。


もはや、リアルな彼女たちには何らわだかまりもない。


だが、、、それでも、、、あの頃の彼女たちにはいまだに怨念にような思いが解消されずに残っている。


その怨念こそが、俺がナンパを始めた理由の1つだと思っている。


ナンパでイケてる女子をゲットすることで、映画のゾンビのシーンのようなカタルシスを味わいたいのだ。


ナンパは生霊となっていまだに彷徨っている「中学時代の俺」に捧ぐ鎮魂歌なのだ。

 

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