№0105 純愛
話は1年前に遡る。
表参道にてジム帰りの女子大生の連れ出しに成功する。
その後彼女にLINEをするとほとんど返信がなく、そのまま死番案件となった。
今年LINEプロフ画像を変えたタイミングで1年ぶりにザオラルメールを送ると、見事に復活した。
怖いくらいに反応が良い。
第一にタイミングが良かったこともあるだろうが、今当時のLINEのやり取りをみると、そもそも死番判定が間違っていた可能性もある。
俺から意味不明のスタンプを2回送って、それらが既読スルーされたから死番判定としていたのだ。
当時の俺のLINE技術がいかに底辺にあったかがうかがいしれるだろうw
いずれにせよ、それからトントン拍子にアポが決まった。
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アポ当日。
待ち合わせ場所に着いたとのことだが、記憶の中ににある彼女の姿が見当たらなかった。
電話をしてみると、少し離れたところにいる女性が電話をとった。
ん?あんなかんじの子だったけか?
俺は彼女に近づいていった。
ホゲ!?
【今回のお相手:CanCam子】
スト値 :7.5
年齢 :20歳
職業 :大学3年
雰囲気 :イケてる女子大生風
性格 :“私は私”という我が道を行くタイプ
か・・・かわええ(●´ω`●)
1年前連れだした時はジム帰りだったので、スッピンのラフな格好だったが、今回はイケてる女子大生風に仕上げてきている。
オシャレが好きだという彼女は、メイクもファッションも隙がなかった。
俺はファッション用語に疎いので説明がうまくできないが、CanCamのデルモ風にガーリッシュ要素を入れたかんじなのか。背伸びしたかんじがなく、等身大でまとめているところが好印象だ。
俺は店に向かう途中、めちゃくちゃテンションが上がっていた。
そもそも若い子が好きだし、イケてるJDを連れて歩いているという状況に酔っていた。
他のカップルとすれ違うと、何故か勝った気分でいた(まあ、相手方の女性の方は、男を見比べて、逆に勝った気分でいたかもしれないがw)。
さて、店に着き、彼女と話すと、なかなか“個”が強いタイプだということが分かった。
集団で慣れ合うのが嫌いでサークルには入らない。オシャレレストランでバイトしているが、飲み会には顔を出さない。
1人でどこにも出かけて、海外旅行にも1人で行くとのこと。
ちなみに、医者の娘であった!
彼女の方から恋愛の話を振ってきた。
「今までどれくらいの人と付き合ったことあるんですか?」という質問に対して、10人くらい(大嘘)と言うと、多すぎwと少し引いていた。
逆にCanCam子に聞くと、
CanCam子「実は私、男の人とお付き合いしたことないんですよ・・・」
ムササビ「へー、そうなんだ・・・・・・・・・ん?」
ってことは・・・
・・・処女ってことか?
こんな可愛い子が処女だと!!
俺は処女だと決めつけてしまったが、彼氏なし=処女とは限らない。後にこのくだりについて、凄腕スト師からもっと突っ込み、いじるべきだったとアドバイスをもらった。
しかし、このときの俺の脳内コンピュータはビジー状態だった。
処女でこんないい子は大事に扱ってあげないと!
安直にそう考えてしまい、そこからの俺は非常に慎重に立ちまわるようになった。
セクトラはとりあえず考えないことにして、前回の風の民子同様“和み”に専念することにした。
2店目。
ソファー席でリトルムササビが雄叫びを上げようとしていたのを必死で和もうとした。
話はそこそこ盛り上がったが、彼女から特にIOIは感じられず。
タイムアップとなってしまった。
この日はここまで素直に諦めて、駅まで送ることにした。
駅に着くと彼女の方から、「もう一駅歩きませんか」と提案があった。
夜道を2人歩くのは非常にムードがあった。
俺は手をつなぎたかったが、IOIを感じられない以上行くべきではなかった。
どうすれば、彼女と距離を縮められるのか・・・俺は脳内を必死にフル回転させた。
一方、話は将来のことに移り、いよいよムードが高まっていた。
ムードは高まるものの2人の距離が縮まらないことに俺は焦燥感を抱いていた。
ここで誠実系カードを切ることにした・・・いや、もしかしたらムードに押されようにカードを切ってしまったというのが本当のところかもしれない。
ムササビ「ねえ、知ってる?俺がCanCam子のこといいなって思ってること・・・」
CanCam子「・・・えっ、嬉しいです!私もムサさんのことすごく好印象です・・・」
このタイミングで手をつなげば良かっただろう。
しかし、処女と聞いて以降、慎重になっていた俺はその前にワンクッション入れることにした。
このとき俺が口から出てきた言葉は手つなぐための前フリとしてはなかなか優れたものだったと思える。今後も使える手つなぎオープナーだろう。
それに対してCanCam子は、自分も手つなぎたいが、生まれつき多汗症であることを告白してきた。
実際触らせてもらうと掌の汗がベッタリとなっていた。
しかし、俺は構わず彼女の手を握った。
CanCam子「(〃∇〃)」
よし、決まった!
さらにはその後キスしてもよかったかもしれない。
しかし、そこまで大胆にはならず、解散となった。
その日届いた彼女からのLINEはとても熱いものだった。
俺は即系のナンパ師と違い、“恋愛したい”という思いが強いので、今回のアポではそれを満喫できたので、十二分に満足していた。
それからの数日後のスト師飲み会でこのことを仲間の凄腕スト師Yさんに話すと・・・
Y「なんだ・・・それ・・・」
Y「処女だから大事に扱う・・・相手が~だから~のように扱う、その発想自体がとんでもなく間違っているよ」
Y「あまり良くない展開だな・・・」
Yさんは俺のためを思ってアドバイスをくれようとしていた。
しかし、すでにこのときCanCam子に夢中になっていた俺の耳には届かなかったのである。
このことが吉と出るか、凶と出るか・・・
さて、激動の8月は終わりを迎えた。