№0101 合コン案件アポの惨敗
ゼネコンOLとリア充OLのアポを上手くこなした俺は勢いに乗っていた。
勢いそのままに、合コンの相手とのアポが確定した。
【今回のお相手】
レベル:スト5.5
年齢 :34歳
職業 :派遣OL
雰囲気:派手目、ややぽっちゃり、巨乳
性格 :元ギャルだがおとなしめ、警戒心強い
ゼネコンOLやリア充OLに比べると、ルックス・ステータスのレベルは大分下がる。
年齢的にもグダグダ言わないだろう。
アポ始まる前は一気に俺は相手を飲み込んでやるくらいに思っていた。
しかし・・・、
見事なまでの惨敗に終わった。
今振り返ると、いろいろな失策を犯していた。
そもそも相手のことが特に好みではなかったので、モチベーションが上がらずに全ての局面で雑になっていたのだろう。
アポ取り付けにしてもそうだ。相手のリクエストに合わせて、場所を銀座にしてしまった結果、1軒目で片を付けようと焦ってしまった。銀座はどこも高いので2軒目に持ち込みたくなかったのだ。
だが、そんなことよりも一番の失敗は相手の状態を見誤ったことだ。
合コン案件の場合、スト案件と違い、恋愛工学でいうACSモデルのAフェーズ(惹きつけ)がクリアできてなくてもアポれてしまう可能性が高い。
今回の子についても、たまたま向こうの都合があったからアポれただけで、Aフェーズはクリアできていない状態だったのだと思われる。
それなのに、俺は次の段階のCフェーズで進めてしまっていた。
Aフェーズをクリアできていなければ、Cフェーズで和みを進めてもただの友達として親しみを深めるだけにしかならない。
それが顕著に現れたのが次の場面だ。
俺は最近連れ出しやアポ時に、自分の中学時代のイケてないエピソードを呼び水として、お互いの昔話に持っていく。
これまでこのルーティンを使った時には、学生時代や幼い頃の話を共有することでグッと距離を縮めることに成功している。
今回の相手にもそのルーティンを使ったのだが・・・、結果としては俺のイケてないエピソードを上から目線で笑われた形で終わってしまったw
彼女とは和みを進めようとすればするほど、笑いこそ生まれるものの、男女間のいい雰囲気が作れなかった。
最後に悪あがきでギラついてみたら、普通に怒られてアポは終了したw
さらに追い打ちをかけるように、このアポの後くらいから、ゼネコンOLとリア充OLのLINEの反応が微妙になりつつあった。
成功していたと思っていたアポは失敗だったのか・・・?
ほんの少し前まで有頂天になっていたのはどこへやら、徐々に俺は焦燥感を募らせていった。
そして、ジャンキーが薬を求めるかのように、恋愛工学のバックナンバーやミステリー「口説きの教典」などを読みあさった。
ACSモデルの研究を深めることで、ゼネコンOLとリア充OLとのアポを失敗したとすればどこに誤りがあったのか、その原因を突き止めようとしたのだ。
その過程で、
脈ありサイン(IOI)
というワードに行き着いた。
これより、ムササビは全く新しい段階へと突入することとなる。