軟派黙示録ムササビ

ナンパの闇と真実

壁を乗り越える2つのポイント

当初「その人」に対してずっと感じていたのは、「こいつ、病気になって長期休暇にならねえかな」ということだった。


ゆるふわ企業に長く務めていると、仕事をやっつける感覚というのが染み付いていくる。

新しいプロジェクトで組んだ「その人」は、そのやっつけ感覚を見逃さなかった。


恥ずかしながら、アラフォーにもなるというのにオレは久々に毎日のように徹底的に叱られ続けた。

 


これまでも「その人」はヤクザと見紛うそのあまりの圧力で、多くの社員および協力会社の人間を病欠にさせてきた。


取締役相手にも噛み付いて、一時期完全に干されていたこともあった。


しかし、「その人」の言っていることは至極正論であった。


頭が非常に切れて、仕事ができるのは間違いなかった。


だから、会社としてもメインストリームに復帰させざる得なかった。

 


ともかく、オレは毎日のように叩かれた。


「その人」はオレにとって「壁」であった。

 


どこかのタイミングだったか。


その場をどのように「凌ぐか」ということから、どのように「解決するか」というように思考が少しずつシフトチェンジしていった。


誰でもない、「オレ自身」が問題を解決するんだという意識に変わっていった。


同時に、真正面から壁であった「その人」に立ち向かうようになった。

 


そこから事態は変わり、プロジェクトの進行は好転し始めた。


今では「その人」とも仲を深めて一緒に飲みに行く関係にまでなっている。

 


「その人」との関係から得られた教訓。


壁を乗り越えるには2つのポイント。


1つは逃げずに真正面で立ち向かうということ。


1つは自分自身の頭で徹底的に考え抜くこと。

 


オレは今ナンパの壁にぶつかっている。


どこか逃げていないか?


凄腕の情報を鵜呑みにして自分の頭を全く使っていないのではないか?


そんなことを自分に向かって問いただしている。

 

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